「古米は美味しくない」って、まだ思っていませんか? 実は最新の研究で、 きちんと保存された古米は、私たちが思っている以上に美味しい ことが明らかになったんです!
長年の経験と最新技術を駆使することで、古米のイメージは大きく変わろうとしています。この記事では、そんな 「古米の真実」 を徹底的に解説します!
新潟県産コシヒカリを使った実験で、*なんと、新潟県産コシヒカリを低温で3年間保存 しても、精米後の食味値が「77」 をキープしていたんです!
「食味値って何?」って思いますよね。これはお米の美味しさを数値化したもので、一般的なお米の平均値は65〜75 程度。つまり、3年ものの古古古米が、新米とさほど変わらず美味しい ということなんです!
※倉庫での保存状態によって味は大きく変わります。
保存期間 | 名称 |
---|---|
3年 | 古古古米 |
2年 | 古古米 |
1年 | 古米 |
0年 | 新米 |
評価項目 | 新米 | 3年保存精米 |
---|---|---|
食味値 | 82点 | 77点 |
外観評価 | 9.3点 | 8.8点 |
粘り評価 | 9.4点 | 8.5点 |
硬さ評価 | 3.7点 | 4.3点 |
鮮度評価 | 9.4点 | 9.1点 |
タンパク質 | 5.8% | 6.6% |
美味しさの秘訣は、ずばり 「低温保存」 です。
実験によると、お米を 冬の8℃ と 夏の32℃ で3ヶ月間保存した場合、食味値は大きく変わりました。
8℃保存(3ヶ月後):食味値 90 → 劣化ほぼ無し
32℃保存(3ヶ月後):食味値 77 → 劣化あり
この結果から、家庭でも冷蔵庫などで低温保存することで、お米の酸化や乾燥を防ぎ、美味しさを長く保てる ことがわかります。
お米のプロである流通業者も、様々な工夫をしています。例えば、
など、最新技術を駆使して品質を維持しています。
さらに、精米工場では ロングライフライスプロセス(LLRP) という特別な技術で、殺菌・殺卵と香りを保つ処理を行い、より高品質なお米を提供しています。
さらに、一般的に 「冷めても硬くなりにくい」 とも言われています。お弁当やおにぎりにも向いているかもしれませんね。
保存技術の進化によって、古米は 「劣化米」から「熟成米」 へと、価値観が変わりつつあります。
これからは「古米だから美味しくない」 なんて言わせない! 適切な管理と技術で、お米の可能性はまだまだ広がりそうです。
※本記事は公益財団法人流通経済研究所の実証データを基に作成
コメに係る効率的な輸出物流・品質保持手法の構築に向けた実証